●犬の「問題行動」とは? |
一般的に使われている犬の<問題行動>という言葉を
聞いたことがありますか?
●縄張りのためにあちこちにオシッコする=マーキング
●ムダ吠え
●飛びつく
●噛みつく
●攻撃的
●言うことを聞かない などもこの問題行動です。
現在、全国の動物愛護センターで年間65万頭もの犬猫が
殺処分されていますが、その理由の1つがこの問題行動です。
しかし、これも飼育者である人間の理解不足から始まっています。
もし、躾ができないならプロに依頼し躾していただくか、初めから
飼うべきではありません。
犬を飼う前に躾をきちんとできるか否か検討しなくては、最終的に
家族も犬も不幸な結果になってしまいます。
この問題行動を予防する1つとして<不妊手術>をお薦めします。
不妊手術の効用に関してはこちらをご覧ください。
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●なぜ愛犬が問題行動に出るのか? |
最近、問題行動で悩ませられている飼い主が増加傾向にあります。
特に、大型犬よりも小型犬や中型犬に多いようです。問題行動の中でも
権勢症候群(犬のわがまま化)と言う言葉があります。これは飼い主の言うことをきかなくなり
唸る、吠える、咬むなど飼い主の手に負えなくなるケースです。
この原因は「人が犬という生態系を十分に理解していない」からです。
一緒に生活していく上で、相手(犬)を知るという一番重要なことが欠けているから起る
ことなのです。
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犬は元々、グループをなす習性をもっている動物であることは
知っていますか?…と言うことはそのグループにリーダーが必要で
あり、愛犬は常にリーダーを見ているのです。
例えば5人家族の中に、愛犬を入れて6人家族とするなら
その中で序列を作っているのです。
犬は家族と一緒に生活していると言う感覚でなく、本能的に
新たなグループに加わったと思っているのです。
人間である家族もまた犬にとってはグループに過ぎません。
常にリーダーが誰であり、そのしぐさ、行動を見ているものです。
また犬は人間と違い自立心がありませんから、「飼い主の庇護」
と「安心して暮せる環境」を与えなくてはなりません。
これらを理解して愛犬と接して行くことが躾のスタートになります。
その上で、犬の躾とは「犬の気持ちになり、飼い主に対する
信頼と自信を育てる情操教育」と理解すべきなのです。
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犬がグループの中で序列を理解し、またリーダーを理解し信頼すれば、犬の基本的な行動は
リーダーに従うことになります。
犬を家族の一員として思うなら、このような基本的な習性を知った上で付き合わないとなりません。
厳しく叱るだけでもダメ、逆に過保護でもダメ。人間の親子関係と同じように信頼と自信を
育てることが躾の全てなのです。
信頼できるリーダーを見つけられない犬は、自分が安心して生活するために様々な行動を
取り始めます。これが人間には問題行動と受け取られますが、多くの場合、人間が信頼し得る
リーダーであることを犬に示さないか、気付かぬうちに犬をリーダーとして扱ってしまい誤解を
与えてしまっているからなのです。
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●それでは、良いリーダーになるためにどうしたら良いのか? |
愛犬の身体を何度もなでてあげる、これはコミニケーションの始まりであり、飼い主に身を任せる
状態がリーダーと認めさすことでもあります。また同時に、やって良いこと、ダメなことを家族統一
の言動で繰り返し教えて行くことです。
その時の姿勢は、「飼い主に注目させ、決して犬のいいなりにならないこと」です。
飼い主の毅然とした態度が躾の始まりです。
まず、犬の注意を引き付けることから始まります。名前を呼んでみて眼があったら、何か良いことが
あるだろうと犬が考えるようになります。犬があまえて、なでたり、抱っこして欲しいと要求してきたら、
まずお手、お座り、待て、伏せなど簡単な号令に従わせてから要求に答えてあげることで、
主従関係を覚えることになります。
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遊びをコントロールする!
飼い主である人間は、犬に遊びのルールをはっきりと示す必要があります。
犬が遊ぼうと誘った時はまず簡単な号令を出し、それに従ったご褒美として遊びを開始し、
終わりも犬が疲れたからでなく飼い主のペースで終わりを決めます。
始めと終わりのケジメ(合図)を明確にすることが肝心です。
マーキング行動をやめさせる
これは特にオス犬にあるものであり、去勢手術でかなり効果を発揮します。
この問題行動を許していると、ますますテリトリーを守るような方向に増長して行くようになり、
散歩途中にアッチコッチに排尿をすることになります。 これもリーダーがさせない合図を出し教える
ことです。また、リードをゆったりたるました状態でリーダーのペースで歩くように教えてあげてください。
食事は人間優先、ダラダラは禁物
1日に2回程度(子犬は3回から4回)の食事ですが、もちろん人間の食べているものを与えては
なりません。
味の濃い食べ物を覚えたらドッグフードを食べなくなったり、寿命を縮める事にも繋がります。
まず人間が食べ、その後に愛犬に与えます。15分〜30分程度で残っていても食器は片付けます。
足りないとおねだりしても決して負けてはダメです。食事の場所により難しい場合は、物理的に
近付けない状態にすることです。
●犬を家族として最良のパートナーとして考えるなら、犬を理解してあげてください。
犬の気持ちになることが全ての始まりです
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